杉並の家

杉並の家
~天空光の家2/旗竿地に建つ年配のご夫妻の家~

この住宅は、杉並の閑静な住宅地に建つ年配のご夫婦の住まいです。
※ozone家design(旧OZONE家づくりサポート)物件その2

周囲がアパートや民家で囲まれた旗竿状の敷地において
「陽の光を感じることができ、風通しの良いすまい」
「将来の高齢化に対応できる終の住まい」
とすることが求められた家です。

下の写真は敷地とその周辺の模型写真です。
左手が道路、右手が敷地。上が北です。
敷地の4方が建物で囲まれた敷地でした。



[光と風]
上記のご要望に対して、家の中心の最も暗くなる場所に吹抜を設け、この吹抜の上から陽ざしを採り入れるものとしました。
吹抜上部に設けたトップライトは高断熱型、電動のパンダグラフ式で、上下開閉ができるものとすることで、
結露防止を図るとともに煙突効果も加わり、家中の風通しも良いものとしました。

[高齢化対応]
全ての生活が1階だけでも送ることができるように諸室を配しました。
それぞれ小さなスペースではありますが、リビングダイニングに面するセカンドリビングは将来のベッドルームに、
たたみの間は介護する人の仮眠の場にもなりうるものとして計画しました。
また、生活の中心となるリビングダイニングの周囲をひと回りできる表動線と裏動線をつくることにより合理的な生活動線とし、
上下階を吹抜けでつなぐことにより、家のどこにいてもご夫妻の気配が伝わるようにしたものです。

設計段階(設計コンペ時)の模型はこちらです。

<アプローチ・玄関廻り>
古枕木と芝生のアプローチ

玄関前:鉄板の門柱と自転車置場

内外それぞれにベンチを設けた玄関

<リビングダイニング>
家の中心である吹抜下部のリビングダイニングより
たたみの間、南庭、セカンドリビングを望む

上部の吹抜より光が降りそそぐリビングダイニング

リビングダイニング脇のたたみの間(畳の手前は仕切用の引き戸)

リビングダイニング上部、吹抜見上げ

写真上:リビング収納、電話台
写真下:ダイニングの飾り棚、エアコン

<キッチン>
キッチン:その奥は洗面所、浴室につながります

食品庫とつながるキッチン


<2階、階段~書斎廻り>
2階、階段室より吹抜越しに多目的室(書斎)を望む


南北方向の断面図:日射しの採り入れ方と空気の流れ

<南庭>


<アプローチ夕景>


建築データ

所在地
東京都杉並区
主要用途
戸建て住宅
構造・構法
木造(在来軸組)
基礎
鉄筋コンクリートべた基礎
規模
地上2階
敷地面積  135.95㎡(41.2坪)
建築面積   67.69㎡(20.5坪)
延床面積  116.49(35.3坪)
1階 64.94㎡(19.7坪)、2階 51.55㎡(15.6坪)
 

工程
 OZONEコンペ 2003. 2~2003. 3
 基本設計     2003. 4~2005. 6
 実施設計     2003. 7~2003. 9
 工事期間     2003.11~2004. 6

敷地条件
 第1種低層住居専用地域、
 準防火地域、第1種高度地区
 道路幅員 5.45m 

外部仕上
 屋根:サビナシルーフ(亜鉛板)、密着工法(21年保証) 
 外壁:アクリルリシン櫛引き
 軒天:モルタル、防汚ウレタン塗 
 開口部:アルミサッシュ(ブラック)、木製建具(タモ本実板貼)
 外構床:古枕木(アプローチ)、石英岩乱貼(玄関廻り)、
     イペ材(南庭デッキ、ルーフデッキ)

内部仕上
 リビングダイニング、キッチン、多目的室
  床:フローリング(床暖房用)
  壁:PB アクリルリシンこて塗り
  天井:PB AEP塗り、木製天井
 寝室
  床:フローリング
  壁:PB クロス張り
  天井:木製天井