子供部屋の位置 

~非行防止の観点から~

子供の非行や要因のひとつに、私は今日の住まいの「間取り」があると考えています。

近年の多くの住宅やマンション、社宅などにおける子供部屋は、玄関に隣接したような「子供は勝手に出入りしてもいいよ」と言っているような位置にあります。
子供部屋としてもともと想定されていなくても、このような場所の部屋を子供室としている、或いはそのようにせざるを得ないというのが現実のようです。
これは、1階に玄関があり、玄関脇に階段があって、2階にあがるとすぐに子供部屋があるといった、よくある2階建ての住宅でも同様です。

昔ながらの社会との接点でもある「庭」を失いつつある今日の住環境の中では、「玄関」が住まいと社会との間の接点です。
その接点に一番近いのが、親ではなく子供であるというのは、何ともおかしなものに思えてなりません。

つまり、今日の多くの住まいにおける子供の居場所は「親に守られた場所」ではないと言えます。
親の目が気になりすぎる家も問題があるでしょうが、両親との関係と子供の独立性が、程良く反映された位置関係をもつ家は、子供にとって、家族にとって「良い家の条件」のひとつと考えます。

日中、家にいる時間や部屋にいるが長いのも子供たちです。
親の寝室よりも客間よりも、日当たりのよい場所に部屋を設けてあげたいものです。