セカンドオピニオン(改善プラン提案コース)実例-5

富山の家(平屋の戸建住宅)

地方都市に建てる平屋の住宅設計に関して「改善プラン提案コース」にお申込みを頂いた事例です。

「ハウスメーカーと契約済みで、打合せを進めている間取りに不安や改善したい点がある」
というご連絡を頂き、改善プラン提案のコースにお申込みを頂いたものです。

「現在のプランで明るい家になるだろうか」
「寝室から脱衣室やトイレが遠い」
「ウォークインクロゼットの収納効率がよくない」

といった懸念を持たれているとの事でした。


事前にお送り頂いた図面を拝見させて頂いたところ、敷地における建物の配置や
諸室の大まかな配置に関しては、
概ねご希望に沿う形で計画がされていました。

一方で
「リビング・ダイニング、キッチンは採光や通風面で非常に問題がある」
「家の動線計画が機能的・合理的ではない」
「将来仕切る計画の子供室の1室は、他の子供室より環境が劣る

といった点では改善が必要なプランと思われるものでした。

<改善提案前、提示頂いた平面計画図>

 



【改善プラン提案】

必要な諸室の位置は大きく変えずに建て主の方の懸念事項を解決させること、さらに
明るく風通しを良くすると共に合理的な動線とするため、以下の方向性でプランを見直すこととしました。

「リビング~キッチンを南北の開口に面するようにプランを見直すことによる採光と自然換気経路を確保」
「回遊型の(ひと回りできる)プランへの見直し」
を行うことで、問題点を解決するプランを提示させて頂きました。

また、これに加えて以下のような改善提案や新規提案を行いました。
「3室必要な子供室は、全室南面する部屋として不平等感のない位置・広さとする改善」
「家中の採光・風通しを更によくする為の光庭(中庭)を提案」
「建て主さんのニーズを考えて和室は4.5帖から6帖に広げる提案」
「北風が入らないように玄関の
向きを変える改善」
「玄関脇に自転車置き場を設ける提案」
「平面計画に合わせた屋根(天井高さ)に関する提案」

下の図が提案をさせて頂いた改善案です。

<改善案(2案)>

 



改善案提案後、ご依頼を頂いた建て主さんからメールを頂きました。

『要望を反映していただき、とても住みやすい家になったと思います。
自分達ではどうすれば改善できるのか検討もつかなかったですが、
1つの答えを理由付で示していただいたおかげで自分達で少し深く間取りについて検討できるようになったと思います。

ご相談させていただけて本当に良かったです。

光庭については採用したかったのですが、雪が積もると雪を捨てる場所がないので、残念ですが
ダイニング側半分をクロークに、脱衣側の半分のスペースを洗濯室にして物を干せる場所を広げようと思います。

光庭を採用しなくともキッチンから通風できるとのことでしたので、安心です。』

とのご連絡を頂きました。

お役に立てたようで何よりでした。