セカンドオピニオン
(改善案+別案提案コース)実例

さいたまの家

住宅メーカーで計画を進められている建て主さんからご依頼を受けたものです。
メーカーの設計担当者より積極的なプラン提案が行われないことから、現在検討している案に対する改善案と共に、こちらでゼロから見直した別案の提案を求められたものです。
また、プランだけでなく屋根のかけ方や窓の開け方、室内の空間性、外観デザインを含めた立面提案も求められ、これにも対応をさせて頂きました。

上の図面は住宅メーカーから提示された案を基に建て主さんがさまざまな検討をされた平面スケッチ。
改善案提案にあたってのベースとしたプランです。

受領したプランを基に、以下のような改善案を提示させて頂きました。

 

【改善案2(+1)案】

各室が南面する位置になるようにする事、キッチンも明るい場所とする事、風通しの良い家とする事、1階の各室が庭に面するようにする事、
などの観点から、プランの見直しをさせて頂いたものです。

 

 

 

 

【別案4(+1)案】

以下は独自の案として提案をさせて頂いた別案です。
これまで検討されていた道路側(西側)に向いたプランに対して、
東からの採光(朝日)を含めて南からの採光を重視すると同時に、中間期の風通しを良くする家とすべく、各室の配置を変えたり、窓の設け方などを提案させて頂いたものです。

最終的には、案-1と3をベースとして改善した内容が最終的な基本プランとなりました。

 

 

 

 

 

 

 




【立面提案】

基本案決定後に、立面提案をさせて頂きました。
メーカーからの提案のものは、建物配置を変える必要があったり、多くの窓が小さく外部への開放感がなく、改善点が多く見受けられるものでした。

 

立面提案に関しても複数の屋根形態をの案を提案させて頂きました。
最終的には別案(屋根伏図の左側の案)を採用頂く事となりました。

 

断面提案

 

立面提案

 

屋根形状別案提案

 




上記業務完了後、建て主さんより以下のコメントを頂きました。

『ローコストではあるが高気密高断熱のハウスメーカーで契約したのですが、建築士が多忙で打ち合わせの日程がなかなかとれず、また提示された間取りにも納得がいきませんでした。
このためこちら(私自身自分が素人であると心得ています。)から間取り提案をしたのですが、私が書いたままの図面を作成され特にHMからの意見もなく何の変更も提案もありませんでした。
(おそらく人件費を削っているので多忙すぎて提案なんてできないんですね...)

素人が作った設計図で家を建てたとしたらどんなハリボテが建つかわかったものではありません。
なんとか専門家に相談したいと思い、建築家を検索して中川先生にたどりつき、ホームページの内容から光の入り方や風の抜け方について詳しく経験豊かな建築家だろう、ということでご相談することにしました。

道路がある南西側を中心に考えていた私の考えに対して、先生のご提案は建物としては南側(南東側)を中心に考えたほうが良い、という当時のわたしにとっては思いがけないものであり、西日を考えると確かにおっしゃる通りで目から鱗が落ちる思いでした。

また、家とは何たるか、という建築としての良し悪しを知っているので、良いものは良い、悪いものは悪い、と経験によって培われた判断基準で言っていただけたことで安心して多数の選択を決断していくことができました。
ハウスメーカーに対しては先生から伺った意見を基に打ち合わせに臨むことができ、バックに建築家がいる、というだけでも安心もできました。

注文住宅の家づくりには正解がなく、自分がどれだけ納得してつくれるか、ということが重要になると思いますが、中川先生にご相談したことで安心して良い間取りを作成することができたと思っております。
どうもありがとうございました。』

大変ありがたいお言葉を頂きました。
このサービスのやりがいを感じさせて頂くものです。