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<提示頂いた原案>
この家はピストル型の変形敷地における住宅の計画です。
上の図面は建て主さんから頂いた図面です。
敷地が気に入り、建築条件付の内容のまま土地の契約をされたそうですが、
施工会社と計画を進めている中で、
この会社では変形敷地での経験がないことが分かり、
不安に感じられてこちらでのプランの見直し、提案の依頼を頂いたものです。
建て主の方の基本的なご希望は主に以下のようなことでした。
・南側に既存の家があって変形した敷地であっても「明るい家」
・2階を生活の中心の場とする家
・原案における各室の配置の確認
つまり最も大事にしたいことは
「生活の場の明るさ」
これらのご要望に対して、原案は以下のように考えられるものでした。
・配置計画:
敷地に対する建物の基本的な位置としては、
北側に家を寄せて南側にオープンスペースを設けるオーソドックスなもので、
特に気になる点はありませんでした。
しかし、洋室の正面を通るアプローチ、玄関手前の大きな軒下空間、
北側への洋室の配置といった点では、
プライバシー、うっとうしさ、採光条件という点で疑問点の多いものでした。
・平面計画:
1階においては前述の北側の洋室、2階においては家の北側に和室、
南側に水回りが配されているのは気になるものでした。
洗濯場の直近にバルコニーを設けるというというのは、家事動線を考えると
非常に効率的で、また洗濯場脇に浴室、キッチン、更にはトイレ等の水回りを
まとめるのも合理的な考え方だと思います。
また、水回りをまとめることは設備を計画としても合理的な内容ともいえるものです。
一方で、これによりリビングが午後には窓からの採光が入らなくなりがちなもの
となっていること、和室はリビング以上に窓からの陽射しは望めないもの
と思われ、これは2階にリビングを設ける意図とは矛盾するものを感じるものでした。
また、南側のキッチンは食材が腐りやすいともいえるものです。
・構造計画:
原案は、1階と2階の壁位置が合っていない部分が多く、
特に東側(玄関、リビング廻り)においては、
1階は独立柱(ピロティ形式)で2階を支えるものとなっています。
少なくともこの周辺に水平力(地震力)を負担する壁が1階にないことからは、
部分的にでも鉄骨造にしなければ建築は困難と思われると共に、
家全体としても非常に構造的なバランスが悪いもの(偏心した構造)と捉えました。
また、家の形態は凸凹が多く、外装や断熱にかかる費用は
一般的な住宅に比べると相当に多くなるものと思われました。
つまり原設計のプランで計画を進めると、
構造工事費、外装工事費等に必要以上のコストがかかるものと思われました。
以上のような点を問題点としてとらえ、
その改善案として提示したのが以下の案です。
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