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<提示頂いた原案>
この家は静岡県郊外におけるお母様と暮らす家の計画です。
上の図面は建て主さんから頂いた原案です。
進めている計画案が、ご自身(建て主さん)の意図は反映しているものの
自信がないこと、不安なことも多いと感じられて
こちらでのプランの見直し、提案の依頼を頂いたものです。
建て主の方のご要望は基本的には以下のようなことでした。
・南側に大きな擁壁がある敷地であっても「明るい家」
・1階を生活の中心の場とする家
・原案における各室の配置の確認
・原案の基本的な配置は変えない
これらのご要望に対して、原案は以下のように考えられるものでした。
・配置計画:
敷地に対する建物の基本的な位置としては、北側に家を寄せて南側に
オープンスペースを設けるといったオーソドックスなものでした。
しかし、建物形状が矩形で全体として南西を向いた家となっていること、
既存樹のある南東側のオープンスペースが全く生かされていないこと
については気になるものでした。
前者は、特に午前中の日照面、西日対策といった面で不利な点なものです。
後者は、せっかくの余裕のある敷地が生かされていないと思われるものでした。
・平面計画:
1階においては南西を向いたキッチンと西向きのお母様の部屋、
玄関ホールに面した水回り、
2階においては西向きの洋間と薄暗くなりそうな中廊下が気になるものでした。
特に玄関に面する水回りは、プライバシーの面では非常に気になるもので、
階段の位置を含めた見直しが必要と思われました。
また、お母様のスペースをはじめリビング、水回りを1階を主とする住まいとしては、
2階のスペースに対して1階のスペースがバランスとして狭い計画と思われました。
プランの基本的な構成としては、
凸凹のない矩形(箱型)の形を縦横に区切るもので、
いわゆる「田」の字形式のプランです。
日本の民家形式(アパート形式)のプランで、
構造上は合理的にしやすいものではありますが、
部屋同士の有機的なつながり、
オープンスペースを生かした家づくり
といった面ではうまい案、今日的な案ではないと思われるものでした。
以上のような点を問題点としてとらえ、
その改善案として提示したのが以下の案です。
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