家づくりの注意点とワンポイントアドバイス

~計画段階~

【資金計画】

◇建築費その他諸々の費用(税金、引越や家具備品の費用等)を計画。
→諸費用は、条件によりかなりの差がありますが、仮住まいが必要であったりすると建築費の2~3割となる場合もあります。



【建物内容の検討】

◇家族構成や希望を、将来もふまえて検討。
→必要な部屋やその広さばかりではなく、収納が必要な物の量を確認し、どこにどれだけのものを置く必要があるかの検討も必要です。

→2世帯住宅等で建て主の方が複数の場合には、お互いの意見の調整役として、
第3者的立場の人(信頼できる親戚や設計者など)が加わることも有効な手段です。



【設計者や施工会社の検討】

住まいに対する様々なニーズを理解し、提案を行ない、まとめていくには
設計者の力量や経験、情熱が必要ですし、これを実現する優秀な施工者も必要となります。
それだけに、建て主の方の家づくりに対する方向のつけ方、取り組み方によって、
家のあり方は大きく影響されるものです。

◇設計と工事の両方を住宅メーカーや工務店に頼むか、設計と工事は分けるか検討。
→よほど信頼をおく住宅メーカーや工務店がないかぎりは、設計内容の充実や工事費のチェック、手抜き工事防止の観点から、
施工会社と利害関係のない設計者を選択し、施工会社はここから数社紹介してもらうことをお勧めします。
その際、信頼できる設計者を選ぶことは言うまでもありません。

◇設計者の選定  ~よきプロフェッショナルとの出会い~
→建て主の方と相性が合い、お互いを尊重し合え、また気兼ねなく話ができる有能な設計者との出会いが、満足できる家をつくるための、最善の方法といえます。
家づくりを手がける設計事務所は、さまざまなサイトで検索できますし、住宅関連の雑誌にも実例とともに掲載されています。
住宅を手がける設計事務所は決して敷居の高いところではありません。
まずは連絡していろいろ聞いてみてください。どこでも親切に対応してくれるはずです。



【地盤の確認】

◇設計に入る前に、できれば自分の敷地の大まかな地盤強度は確認しておきたいものです。
→軟弱な地盤の場合には、工事に先立ち、地盤改良や杭が必要となります。
また、場合によっては建物の構造形式にまで影響することもあります。
これによっては、予算や資金計画等に大きな変更が生じてしまいます。
簡単な調査(スウェーデン式サウンディング試験)であれば、その費用は5~8万円程度です。
この調査は、工事に先立って必ず行う必要があるものです。

→ここで木造住宅の建築にあたって、建て主の方でもできる簡単な地盤強度の確認方法をあげておきます。
指の太さくらいの鉄棒を地面に突き刺してみてください。
ズブズブとどこまでも貫入するようでしたら軟弱地盤といって間違いありません。
しっかりとした調査と対策が必要になります。
逆に男の人の力で、石に当たっているわけではないのに、いくら押してもあまり入らないようであれば、まず問題のない地盤と推察してよいでしょう。